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赤じそに含まれる主な成分
古来より薬用として使われてきたしそは特有の香りを持ち、カロテンやビタミンCなどの各種ビタミン類や、カルシウム、鉄などのミネラル類など様々な成分を含んでいます。色や形状により数種類の品種があり、栄養成分も若干異なりますが、ここではしその原種とされる赤じその成分を紹介しましょう。

強い抗酸化力を持つシソニン
赤じその赤い色はアントシアニン系色素のシソニンです。アントシアニンはフラボノイドの一種で、花や果実などに広く分布する色素で、pHや温度などの様々な条件により、橙黄色から青まで幅広い色調があります。赤じそに含まれるシソニンは酸と反応すると鮮やかな赤色に発色するため、日本ではこの特質を利用して古来より梅干しが作られてきました。シソニンは強い抗酸化力を持ち、ストレスなどで発生する生活習慣病の元凶となる活性酸素除去に強力に働きます。視機能改善や血小板凝集阻害作用なども報告されており、また防腐効果にも優れているため、梅干しに赤じそを利用すると保存性が高まります。

精油成分のペリルアルデヒドが食中毒予防に働く
しそ特有の香りはペリルアルデヒドと呼ばれる精油成分です。シソアルデヒドとも呼ばれ、防腐作用や細菌類の繁殖を抑える働きがあるため、腐敗を防いで食中毒予防に働きます。古来より刺身のツマや薬味としてしそが利用されるのはこのような効能ゆえです。ペリルアルデヒドには消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の働きを整える働きも持っています。
強い防腐作用があることから、お風呂に入れると冷え性や神経痛に効果があるといわれ、もみ汁を切り傷の化膿防止に利用するなどの民間療法が伝えられています。

ルテオリンが花粉症抑制に働く
しそ(特に種子)に含まれるフラボノイドの一種のルテオリンは、Ige抗体の分泌を促して花粉症の原因を増長する原因物質のひとつを抑える働きを持っています。この働きは赤じその方が高く、花粉症の時には1日6~10枚の葉を取るといいといわれています。
ルテオリンはフラボノイドの中でも抗酸化力に秀でています。一般的に植物中のフラボノイドは糖のついた配糖体という形で存在しており、腸管で糖が切り離されてアグリコンになって吸収されるといメカニズムを持っています。しかし、しそに含まれるルテオリンは始めから糖のついていないアグリコンという形で存在しているため吸収されやすく、抗アレルギーや抗炎症に有効に働くと考えられています。
ルテオリンは加熱しても壊れず、アルコールに溶けやすいという性質を持っています。

α‐リノレン酸が免疫正常に働く
しその実やえごま(しその仲間)から抽出される油には、α‐リノレン酸が含まれています。α‐リノレン酸は体内でEPAに変化する必須脂肪酸で、免疫を正常にしてアレルギー症状を抑える働きを持っています。このことからしそは、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状の緩和に効果が期待できます。

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