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あざみ(薊)に含まれる主な成分
材料
生薬名を「薊(けい)」と呼ばれ、ヨーロッパでも2000年以上も前から薬効高いハーブとされるあざみは、甘味で涼性(食べると涼しくなる)の性質を持っています。α―ヒマカレン、シリマリンなどの薬効成分、葉にはβ‐カロテンや葉緑素が含まれ、食物繊維も豊富です。

去痰作用や尿路系感染鎮痛作用を持つα‐ヒマカレン
α‐ヒマカレンやシリマリンはモノテルペン炭化水素類の一種です。モノテルペン炭化水素類はほとんどの精油に含まれている成分で、とくに柑橘系の精油に多く含まれています。また、抗真菌作用、抗ウイルス作用、鎮痛作用、抗炎症作用、うっ血除去作用などの幅広い働きを持っています。α‐ヒマカレンは去痰作用(粘液の流れを助ける)や尿路系感染鎮痛作用に優れ、シリマリンは肝臓に対する効果が有名です。アルコール性肝障害の予防と改善、胃粘膜の損傷を予防するなどの効能が知られています。

体内でビタミンAの働きをするカロテン
あざみの葉の緑色にはカロテンが含まれています。カロテンは体内でビタミンAの働きをする栄養成分で、上皮、器官、臓器の成長や分化に関係するため、特に妊婦や乳児には必要なビタミンです。不足すると粘膜乾燥により消化吸収の能力の低下や、呼吸器系の抵抗力低下などの障害が発生。また、視神経にも関与するので欠乏すると暗順応(暗い所に長くいると、目が慣れてだんだん物が見えるようになる現象)の反応性低下を引き起こします。そのまま体内に吸収されるビタミンAと違ってカロテンの吸収率は低いのですが、脂溶性なので油を使った調理法にすると、吸収率がグンと高まります。

光合成に欠かせないクロロフィル(葉緑素)が健康維持に働く
あざみの葉の緑色は、クロロフィル(葉緑素)と呼ばれる緑色をした色素です。クロロフィルの分子構造は血液に類似しているため、「植物の血液」とも呼ばれています。「増血や血液をキレイにする」「肝臓の強化」「損傷を受けた組織の修復」などの働きを持ち、私たちの健康維持に働きます。植物の光合成に欠かせない成分です。

※光合成:動けない植物が必要な栄養分(炭水化物)を自分の体の中で作る仕組み。太陽光・空気中の二酸化炭素・根から吸い上げた水を使って、葉緑体の中で栄養成分を作り出し、水を分解する過程でできる酸素は外に排出する。

生活習慣病の予防にも働く食物繊維
食物繊維は体内では消化できない炭水化物で、エネルギー源にはなりませんが「体の掃除係」として働くことから、「第6の栄養素」と呼ばれています。水溶性と不溶性があり、ともに整腸作用が強く、便秘解消やコレステロール値低下、有害物質排出などに働きます。適量ならばダイエットや発がん物質・コレステロールの吸収抑制に働きますが、過剰摂取は腸内で消化を待っているビタミン・ミネラル(特にカルシウムと鉄)の吸収率を下げてしまうので気をつけましょう。

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