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しょうがに含まれる主な成分
しょうがは90%以上が水分で、栄養価はビタミンB1やカリウムなどが含まれている程度で特に目立つものはありませんが、独特の辛みと香りに多くの薬効が含まれています。薬効が健康に及ぼす効能は実に多岐に亘り、そのためしょうがは薬用として利用されてきた長い歴史を持っています。

強力な殺菌力を持つ辛み成分
しょうがの辛み成分は「ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール」の3種類の油状物質で、強力な殺菌力を持っています。生魚や生貝による食中毒を予防する働きがあることから、鮨屋ではしょうがを甘酢に漬けた「がり」が必ず添えられています。同時に、吐き気を抑えて食欲を増進させ、胃液の分泌をよくして消化吸収を助ける働きを持っています。特にジンゲロンは、体内に適度な刺激を与えて血流をよくする働きにも優れており、内臓全体の機能を活発にする働きを持っています。

自然保存や加熱によって増加するショウガオール
辛み成分のショウガオールとジンゲロンは、ともにジンゲロールから生成される成分です。ショウガオールは保存されている間に自然に増加し、加熱によってさらに含有量が高まります。一方、ショウガオールとジンゲロンを生成するジンゲロールは、保管中や加熱によって減少していきます。自然保存や加熱によって増加するショウガオールは強い辛みを持っているため、しょうがは収穫後の日数が経たものや乾姜(蒸してから干したしょうが)は辛みが強くなります。

辛み成分のさらなる効能
しょうがの辛み成分にはたまねぎやにんにくの持っている抗凝血作用や、血中コレステロールや血圧を下げる効果があることが昨今の研究で判明しています。このことから、しょうがを常食すると血流がよくなり、高血圧や心臓病などの生活習慣病の予防が期待できます。

消臭作用や食欲増進作用がある香気成分
しょうがの香気成分はモノテルペン類のゲラニオール、シネオール、ネラールなどで、辛み成分同様に強い殺菌力を持っています。発汗作用や健胃、解毒作用に優れ、また消臭作用があるため、青魚や肉類などの調理の際に使用すると臭い消しに有効です。また、食欲増進作用にも優れています。

体を温めて炎症を抑え、美肌効果もある
陰陽の理論で「中」であるしょうがは、体を温めて炎症を抑える働きを持っています。加熱することで体を温める効果が一層高まることから、冷え性改善には乾姜(かんきょう)(蒸してから乾燥させる)が使われます。一方、発汗・咳止め・健胃などの改善には生姜(しょうきょう)(乾燥したしょうが)が使用されます。いずれにせよ、「消炎、発汗、解熱、健胃、解毒、利尿」などに働くため、「腹痛、風邪、食中毒、下痢、冷え性、打ち身」などの症状緩和に利用されています。また血流をよくしてシミを取るなどの美肌効果もあり、中国では産後に必ず食べる習慣があるといわれています。

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