header
母子草(ははこぐさ)に含まれる主な成分
春の七草では「ごぎょう」の名で登場する母子草は、全草にフラボノイドを含み、ルテオリン、ステロール、葉緑素、ビタミンB、カロテンなどの成分が含有されています。

高い抗酸化力を持つフラボノイド
母子草に含まれるフラボノイドは、植物の緑葉や柑橘類の皮に多く含まれる植物の色素で、ポリフェノールと呼ばれ、約6000種以上あると言われています。ポリフェノールはフラボノイド系とフェノール系に分類され、約90%をフラボノイド系が占めています(代表的なフラボノイド:大豆のイソフラボン、お茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニンなど)。フラボノイドは色素成分、あるいは同じ色素でも含有される食品により、効能に違いがありますが、総じて高い抗酸化力を持ち、毛細血管強化や抗がん作用、抗ウイルス作用、抗アレルギー作用などの生理作用に優れています。

抗アレルギーや抗炎症作用を持つフラボノイド系のルテオリン
母子草にはポリフェノールのフラのボイド系に分類されるルテオリンという黄色の物質が含まれています。ルテオリンはロイコトリエンという炎症を引き起こす物質を作り出す際に必要な酵素を阻害する働きがあるため、抗アレルギーや抗炎症作用を持っています。抗酸化作用にも優れており、免疫機能の正常化、生活習慣病や動脈硬化予防、発がんや抗がん作用があると報告されています。

血中コレステロール値低下に働くフィトステロール
母子草に含まれるフィトステロールは「植物ステロール」とも呼ばれるファイトケミカル(※)の一種です。植物由来の化合物で、白色個体で特有の臭気を持ち、水には溶けませんがアルコールには溶ける性質を持っています。フィトステロールは食べ物が腸で消化吸収される時に、食品中のコレステロールと競合し、血中コレステロール値低下に働きます。臨床研究による総合効果では、「悪玉コレステロールを低下させ、反作用や副作用は確認されていない」「コレステロール値が高い人ほど効果がある」と言われています(推奨:アメリカ国立衛生研究所付属の国立心肺血液研究所)。

(※)ファイトケミカル:ファイトとはギリシャ語の「植物(ファイト=Phyto)」、ケミカル=化学で、「植物の持つ化学的な物質」の意味に訳される。果物や野菜に含まれる、栄養素以外の成分(非栄養素=機能性成分)で、動けない植物が、太陽の有害物質や外敵から自分の身を守るために自ら産出する物質で、私たちの体に入ると抗酸化力を発揮する。その抗酸化力は、体を酸化させる活性酸素(フリーラジカル)を無毒化して細胞を守り、酸化によって引き起こされるがんや老化を防ぐ効力を持っている。

光合成に欠かせないクロロフィル(葉緑素)が健康維持に働く
クロロフィルは葉緑素とも呼ばれる緑色をした色素で、植物の葉が緑色なのはクロロフィルを含有しているからです。クロロフィルの分子構造は血液に類似しているため「植物の血液」とも呼ばれています。「増血や血液をキレイにする」「肝臓の強化」「損傷を受けた組織の修復」などの働きを持ち、私たちの健康維持に働き、光合成に欠かせない成分です。

※光合成:動けない植物が必要な栄養分(炭水化物)を自分の体の中で作る仕組み。太陽光・空気中の二酸化炭素・根から吸い上げた水を使って、葉緑体の中で栄養成分を作り出し、水を分解する過程でできる酸素は外に排出する。

三大栄養素の代謝に働くビタミンB群
たんぱく質、炭水化物、脂肪の代謝に働くビタミンB群はお互いに助け合いながら機能するため、一緒に取ることが望ましく、特定のビタミンBのみの大量摂取は、他のビタミンB群の欠乏を引き起こすことが指摘されています。ビタミンB群には「B1」「B2」「ナイアシン」「パントテン酸」「B6」「B12」、ビタミン様に働く「ビオチン」「コリン」などがあり、広く動植物性食品に含まれています。疲労回復、生長促進、皮膚の健康、血糖値低下などに働き、エネルギーを作るのに欠かせない成分です。

footer