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つくしに含まれる主な成分
地下茎で繁殖できるにもかかわらず胞子を飛ばして前葉体を作り、より環境に適した強い子孫を残すつくしは、高い生命力とさまざまな薬効を持っている野草です。ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよく含んでいるため、整腸、利尿、高血圧予防、骨粗鬆症予防など体の生理機能を整える働きに優れています。とはいえ、アルカロイドを多く含んでいるので、大量に摂取するのは控えましょう。

生薬に含まれる成分は利尿や止血薬として利用されてきた
つくしを乾燥させたものを生薬では「問荊(もんけい)」と呼んでいます。問荊は3~4月に採取したつくしの茎部分を日干しにしたもので、ツクシフラボノイドや葉酸、各種ビタミン類やミネラル類、食物繊維などが含まれています。それら成分の働きにより、つくしは古来より利尿や止血約として利用されてきました。

抗アレルギー成分が豊富なツクシフラボノイド
つくしのアルコールエキス中に含まれるツクシフラボノイドはポリフェノールの一種で、活性酸素を除去しコレステロールを減少させる働きを持っています。そのため、つくしを常食すると、細胞のがん化が防止され、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防に働きます。また、つくしには抗アレルギー成分が多く含まれ、アレルギーの原因物質であるヒスタミンやロイコトリエンの遊離を抑える作用のあることが発表されています(日本大学の研究。2006年、徳島県の池田薬草が花粉症対策として「つくし飴」を製造販売)

ミネラル類が高血圧や骨粗鬆症予防、精神安定に働く
つくしにはカリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルが含まれています。カリウムは細胞内の酵素反応を調整する働きと同時に、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して尿への排泄を促すため、高血圧予防に働きます。カルシウムは骨の代謝に関与し、神経の興奮を抑制する働きを持っています。リンはカルシウムに次いで体内に多く含まれているミネラルで、生命活動を支える重要な役割を持っています。それらのミネラルの働きにより、高血圧や骨粗鬆症の予防、精神安定に働きます。

葉酸が造血や発育に働く
つくしには葉酸が含まれています。葉酸はビタミンB群の一種で、ビタミンB12とともに新しい赤血球を正常に作り出すために必要不可欠な成分であり、「造血のビタミン」とも呼ばれています。核酸(DNAやRNA)の合成に働く補酵素として細胞分裂などに関与しているため、増血や発育に欠かすことのできないビタミンです。

多様な働きを持つビタミンCを含む
つくしにはビタミンCが含まれています。ビタミンCは実に多様な働きを持っているビタミンです。細胞同士をつなぐ役目を持つコラーゲンの生成に関与するため、不足すると細胞分裂が弱くなり壊血病を引き起こします。免疫力を高める白血球の働き強化、メラニン色素の生成抑制、抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成促進などに働きます。貧血時にも鉄と同時に、赤血球の再生を助けるビタミンCが必要不可欠です。

カロテンが夜盲症や風邪予防、美肌に働く
つくしに含まれるカロテンは体内でビタミンAの働きをする成分です。眼に栄養を与え、皮膚や粘膜を健康に保つ働きを持っているため、欠乏すると夜盲症、消化吸収の低下、風邪を引きやすくなる、肌が乾燥するなどの症状が引き起こされます。カロテンは吸収率が低いのですが、脂溶性のため、油を使った料理法にすると吸収率を高めることができます。

腸内環境を整え生活習慣病の予防にも働く食物繊維
つくしにはビタミン類やミネラル類と同時に食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌を増殖して腸内環境を整え、便秘を解消して整腸作用に働きます。さらにコレステロールを排出する働きを持っており、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病予防にも有効に働きます。

微量で多彩な生理活性を示すアルカロイド
つくしには体の生理機能を整える働きを持つビタミンやミネラルが豊富に含まれていますが、アルカロイドも含まれているので多食は避けましょう。アルカロイドは植物体に含まれる窒素を含む塩基性の有機化合物です。多くは酸と結合して塩になっており、毒性や特殊な生理・薬理作用を持っています。代表的なものとして、タバコのニコチン、お茶のカフェイン、けしのモルヒネなどがあり、微量で多彩な生理活性を示すことから医薬品として用いられ、新たな医薬品開発にも重要な位置を占めています。

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