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ゆず(柚子)に含まれる主な成分
材料
日本の食文化や暮らしと深くかかわってきたゆず。ゆずにはビタミンCを筆頭に、有機酸、精油成分、食物繊維などが含有され、黄色い皮にはβ‐クリプトキサンチンが含まれています。

豊富なビタミンCが風邪予防に有効
ゆずにはビタミンCが豊富に含まれています。含有量は果汁よりも果皮に多く含まれ、果汁の100g中40㎎に対して、果皮には150㎎と約4倍近い量が含まれていると発表されています(データ:高知大学)。ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれる水溶性のビタミンで、高い抗酸化作用を持ち、毛細血管、歯、骨、軟骨や結合組織を丈夫にする働きがあり、欠乏すると皮下出血や歯茎が紫色になったり、深刻な不足は壊血病(※)を引き起こします。水溶性で熱に弱いので、有効に取るには生食がベストですが、火を通す時は短時間にしたり、揚げたりすることで損失を防ぐことができます。

(※)壊血病:ビタミンCの欠乏によって起こる病気。結合組織の形成が不良となり、歯肉などの出血からやがては静脈血栓を引き起こす。乳児の壊血病を報告した2人の医師名から「メラーバーロー病」とも呼ばれる。

赤血球の再生を助けるビタミンC
ビタミンCは風邪などの発熱時、ストレス、喫煙時にも消耗が激しいビタミンです。ビタミンCは免疫活動の主力である白血球の働きを強化し、免疫力を高める働きに優れています。発がん性物質ニトロソアミンの生成抑制効果やインターフェロンの生成促進などに働き、さらに、赤血球の再生を助ける働きがあるため、貧血時には鉄分と一緒に必要となるビタミンです。

カルシウムの吸収を助け、疲労回復や食欲増進に働く有機酸
ゆずにはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が含まれています。有機酸はカルボキシル基を持つ有機化合物の総称で、酸味やうま味の成分として働きます。クエン酸はさわやかな酸味を持ち、リンゴ酸はりんごなどの果実に含まれています。有機酸には疲労を回復する働きがあり、さらにカルシウムの吸収を助け、食欲増進効果にも優れています。

精油成分のリモネンが美肌効果とリラックス効果を発揮
ゆずの香り成分は「精油」という脂溶性の化合物に含まれ、精油の大部分は果皮表面の「油胞(ゆほう)」という粒状の組織の中に含まれています。精油成分の90%以上は爽快な香りを持つD‐リモネンという成分で、湯に溶け出すと角質を保護して美肌効果を発揮。最近の研究ではリモネンに「発がん抑制効果」「中枢神経の興奮を鎮静化する作用」「肝臓強壮作用」「腎臓機能促進作用」などに関する成果が報告されています。香り成分はリラックス効果が期待できることから、最近では代替医療にも利用されています。

食物繊維のペクチンが整腸、コレステロール低下などに働く
ゆずには水溶性の食物繊維ペクチンが豊富に含まれています。食物繊維はヒトの消化酵素で分解されない食物中の難消化性成分の総称で、水溶性と不溶性があり、ゆずに含まれるペクチンは水溶性の食物繊維です。水溶性と不溶性では生理作用が異なりますが、双方をバランスよく取ることが大切です。食物繊維には整腸、コレステロール低下、発がん性物質排除などの働きが認められ、動脈硬化や糖尿病予防などの生活習慣病の軽減効果も期待されています。

β‐クリプトキサンチンが細胞の酸化を予防し、シミをできにくくする
ゆずの黄色い皮に含まれるβ‐クリプトキサンチンは天然に存在するカロチノイド色素のひとつで、ビタミンA(レチノール)に変換されるため、プロビタミンAとされています。β‐クリプトキサンチンは抗酸化物質として細胞の酸化を予防し、メラニン色素の生成を促すチロシナーゼの働きを抑えてシミをできにくくするなどの働きがあるといわれています。

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