1月の行事

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三日の日は、やまのいもをすりおろしたトロロを米飯にかけるトロロ飯を食べます。地域によってはトロロの代わりに納豆を食べる所もありますが、どちらも消化酵素を多く含んでおり、お正月のご馳走を食べ過ぎすぎたお腹を軽くしてくれる働きを持っています。特にトロロに含まれる消化酵素のアミラーゼは、食べ始めてから10分程度で消化が進むという即効性を持っています。その優れた消化力が食べ物の栄養成分を無駄なく効率よく消化してくれるため、体力が増強されます。消化酵素の働きは細胞をできるだけ細かくするとより高まり効果を発揮します。


 
わらびを食べると「笑う=福笑い」の縁起から、お正月の三が日に食べる習慣となったと伝えられています。わらびを調味液に漬けて作られる酢の物は、お正月のみならず酒の肴としてハレの日に登場することの多い食べ物でした。酢には脂肪を分解して燃焼しやすくする、たんぱく質の消化をよくする、殺菌効果がある…などの効能があるため、ご馳走が並ぶハレの日には必ず添えられる一皿です。また、かつて1月といえば寒の中。酢の物の材料となる野菜は、春に採ったわらびを塩漬けしたものくらいしかなかったというのも、わらびの酢の物誕生の理由のひとつと考えられています。
保存技術の進んだ昨今、わらびは水煮で入手することができます。かつてのように一晩かけて塩抜きする必要もないので、もっと手軽に作ってみてはいかがでしょうか。


 
この日に納豆を食べると「万病の根が抜けていく」と伝えられ、夕方に納豆をすりつぶして納豆汁を作り、家族全員でいただきます。納豆は納豆菌の酵素分解により、原料の大豆よりも各種栄養成分の消化吸収に優れている食べ物です。「年取り」とは「年を越すこと」。6日の納豆の年取りは、今年一年、病気にならずに健康に過ごしていくことを願う行事食なのです。納豆、豆腐、味噌と、原料はすべて大豆。大豆は古来より日本人の健康を支えてきた良質なたんぱく源です。


 
1月7日
七草粥
7種の葉物で作るお粥を食べる風習から、1月7日は「七日正月」「七草正月」とも呼ばれています。中国古来の「人日(じんじつ=七日節句)に七種菜羹(しちしゅさいかん)を食べると万病を逃れる」という風習が起源で、平安中期に始まり江戸時代に広く伝わったといわれています。七草の種類も時代とともに変遷し、現在のような七草「せり、なずな、ごぎょう(母子草)、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ(大根)」となったのは室町時代と文献に残っています。 万病を除くという呪術的な側面と同時に、おせち料理のご馳走で疲れ気味の胃腸を休め、冬場に摂取が落ちる野菜の供給源としての意味合いも持っていたと考えられています。
邪気を避けるという風習が起源のため、かつては葉を刻む回数まで決められており、七草粥をいただくことは万病を防ぐ呪術的な要素を持った行事でした。
まず、恵方(歳徳神の在する方位。その年によって異なる)に向かい、キレイなまな板の上に七草をのせ、台所にある7種の道具(包丁、火箸、菜箸など)で七草を叩きながら、囃し歌を歌いながら作るのが慣わしでした。囃し歌は地域によって「なにたたくかたたく、七草たたく、七草なずな、唐土の鳥が渡らぬ先に、ストトントン」「七草なずな、唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、合わせて、バタクサバタクサ」「唐土の鳥が日本の土地へ、渡らぬ先に、なずな七草はやしてほとと」など、多少の違いがありますが、内容は唐土の鳥を追い払うというものです。
唐土の鳥とは大陸からやって来る渡り鳥。人や農耕に悪さをする凶鳥(鬼車鳥や隠飛鳥)といわれ、囃し歌は健康と五穀豊穣を祈る「鳥追い」の歌であり、これが万病を除く七草粥の行事と結びついたと考えられています。


 
1月11日
鏡開き
この日には鏡餅(正月などのハレの日に神仏に供える丸く平に作った餅)を下ろし、お汁粉や雑煮にして食べます。「開き」とは「切る・割る」という意味ですが、鏡開きは武家社会の行事だったため、縁起のよい「開き」という言葉が使われました。古くは「二十日(はつか)⇒刀柄(はつか)」につながることから、1月20日に執り行われる行事でしたが、三代将軍徳川家光が1月20日に亡くなったため、この日を避け、11日に行われるようになりました。


 
1月15日
小豆粥
15日は小正月とか女正月と呼ばれ、早朝に一家そろい、無病息災を願って小豆粥を食べます。早朝に食べることから「あかつき粥」、小豆の色合いから「紅調(うんじょう)粥」「さくら粥」とも呼ばれています。
小豆の赤い色には邪気を祓う力があると考えられ、小豆粥はもともとは五穀豊穣や子孫繁栄を祈った農耕神事として食べられていました。この日の小豆粥に入れる餅は11日の鏡開きをした餅で、固いものを食べると歯が丈夫になるという「歯固め」の風習の名残とされています。
塩味をつけないで食べるのが基本ですが、江戸時代には塩や砂糖で味をつけて食べていたことが文書に残っています。『守貞謾稿(もりさだまんこう)』という江戸時代の書には江戸では砂糖を入れ、京阪は塩を入れて食べていたと書かれています。
地域によっては、小豆粥の前に大根おろしをひとつまみ食べる習慣もあり、ススキの箸で食べる風習も残っています。
小豆はビタミンB群を豊富に含み、特にB1を多く含んでいるため疲労回復に優れ、食物繊維やサポニンが利尿作用やむくみを取る効能を持っています。この時期に多い風邪予防にも有効なお粥だったと考えられます。


 
この日は15日に作った小豆粥を取って置いたものに、餅花(小正月に小さく切った餅やだんごを木にさして飾ったもの)やだんごを入れて粥を作り、朝に食べます。だんごを入れるため「だんご粥」、15日の小豆粥を取り置き、温めて食べるので「あたため粥」とも呼ばれています。
十八粥を食べると蛇やムカデの害から逃れることができると伝えられ、また、果樹の豊作を願って木に傷をつけ、小豆粥を塗る地域もあります。
七草粥と小豆粥が松の内の行事に対し、18日は松が取れているため普段着で行われます。


 
麦飯にトロロ汁をかけて食べる日で、西日本に多い行事です。「麦の正月」とも呼ばれています。麦は五穀のひとつで、米に次ぐ重要な主食となるもの。米以外の作物の豊穣を祈願する意味合いも含んでいたといわれています。
また、正月料理を残さずにキレイに食べる日でもあり、「骨の正月」「骨くずし」「かしら正月」などとも呼ばれています。関西ではブリの頭や骨を、大根・大豆・昆布・ごぼう・酒かすなどと一緒に煮込んで食べます。
15日を「女正月」と呼ぶことから、1日は「男正月」、20日は「奴正月」「こじき正月」などとも呼ばれています。この日を境にハレの日気分は終わりということで、お供えも飾りも豪華なものから質素なものに変わるため、このような呼び名で呼ばれています。


 
毎月23日は「2と3=にゅうさん(乳酸)」の語呂合わせで、乳酸菌の日です。乳酸菌とは糖類を発酵して多量の乳酸を生成する細菌類の総称で、乳酸菌から作られるものは、チーズ・ヨーグルト・発酵バター・味噌・しょうゆ・漬け物など数多くあります。特にヨーグルトは19世紀末、ロシアのイリヤ・メチ二コフがヨーグルトを多食するブルガリアに高齢者が多いと発表した事から、長寿食として世界中に広まりました。事実、長寿村には腸内に善玉菌である乳酸菌を多く持ったお年よりの多いことが知られています。乳酸菌は腸内の腐敗を抑え、整腸作用があるため便秘や下痢の予防に有効な食品です。


 
毎月23日は国産小ねぎ消費拡大の日です。11月23日の勤労感謝の日を「ねぎらう日=葱来の日」という語呂合わせと、11月下旬には小ねぎの生産が増えることからを「国産小ねぎの日」と定め、さらに毎月23日を小ねぎ消費の日と認定しています。ねぎはカロテン、ビタミンC、カリウムなどの栄養素を豊富に含んでおり、特有の辛みのアリシンが血行をよくして体を温める働きを持っているため、初期の風邪を治す特効薬として人気があります。


 

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