12月の行事

⇒12月の記念日食レシピ     ⇒記念日の食     ⇒12月の行事食レシピ


乙子は「末子」という意味を持ち、陰暦12月を指します。朔日は「1日」なので、「乙子の朔日」は「12月1日」のことで、この日に餅をついて食べると水難を免れるという俗習がありました。餅をつく習慣はいつ頃から始まったか定かではありませんが、この水神を祭る風習は全国的に行われており、「川浸りの朔日(かわびたりのついたち)」「川渡りの朔日(かわわたりのついたち)」「水こぼしの朔日」などとも呼ばれています。この日には、小豆を食べないうちに橋を渡ると祟りがあるといわれ、朝から小豆餅(あるいは小豆団子)を食べます。そのためこの小豆餅は「乙子の餅(おとこのもち)」「川浸り餅」「川渡り餅」などと呼ばれています。 また、この日の早朝、茄子の漬け物を食べると、例え借金があっても「返済(なす)」が早まるともいわれています。


 
陰暦12月は「臘月(ろうげつ)」との別名を持ち、12月8日は「臘八(ろうはち)」と呼ばれています。この日は釈迦が苦難に耐えて悟りを開いた成道(じょうどう)の日であるため、「成道会(じょうどうえ)」とも呼ばれており、2月15日の涅槃会(ねはんえ)、4月8日の仏生会(ぶっしょうえ)と共に、「釈迦の三会(さんえ)」と呼ばれる仏教の重要な記念日となっています。この日には、悟りを開いた釈迦が修行によって衰弱した肉体を温め養うために粥を食べたという故事に因み、寺々では粥を食べます。そのためこの日の粥は、「臘八粥(ろうはちがゆ)」「五味粥(ごみがゆ)」「温糟粥(うんぞうがゆ)」「仏粥」「七宝五味粥(しっぽうごみがゆ)」などさまざまな名で呼ばれており、粥は成道会に備えられていた5種類の食材を使って作られたと伝えられています。しかし食材は時代と共に変化し、禅家によってさまざまな材料で作られ伝えられています。米・粟・黍・菱の実・昆布・小豆・串柿・大豆粉・栗子(中国語でリーズ)・菜の葉などの食材で作られるお粥です。


 
12月の9日前後には「大黒様の年とり」「大黒様の嫁迎え」と称した大黒様を祭る行事が各地で行われます。大黒様はもともとヒンドゥー教の神様ですが、日本の大国主命と神仏習合してできた神道の神様となり、また七福神の一人でもある神様です。この日には大雪が降ると言い伝えられており、多くの地域で大黒様の黒に因んで「黒豆なます」が食べられます。また、二股になった大根を「嫁ご大根」といい供える風習もあります。これは大黒様が餅をご馳走になって腹痛を起こした時に、村の女性から二股大根の片方をもらって食べた所治ったという言い伝えによるものです。大根を食べて腹痛が治ったことから、それ以来、餅には大根がつきものになったと伝えられています。


 
12月23日
冬至
冬至は一年中で日照時間が一番短い日で、太陽暦では12月の22日ごろに当たります。冬至は本格的な寒さに対する準備をする日で、この日には「ん」が2つつく食べ物(な=かぼちゃ、に、れなど)を食べるとよいといわれ、特に「冬至のかぼちゃ」ということわざがあるように、かぼちゃを食べるのが一般的です。この日のかぼちゃには風邪や中気を予防する力があるといわれ、夏に収穫したかぼちゃをこの日のために保存しておくのが常でした。古来よりかぼちゃの栄養価は広く知られていたのです。土用の丑の日の「う」に対し、冬至は「と」のつくものを食べると風邪をひかないといわれ、「豆腐」や「唐辛子」を食べる地域もあります。また、「冬至のゆず湯」といってゆず湯に入る風習も広く日本各地で行われている行事です。かぼちゃを食べてゆず湯に入る風習は、体を温めて健康を管理し、風邪を予防し無病息災を祈る日本の冬の行事です。


 
12月31日
大晦日
12月31日は年越しです。新しい年を迎えるこの日には、寝ると白髪が生えるとかシワができるなどという禁忌が、今なお各地で言い伝えられています。この日には家族揃ってそばを食べ、除夜の鐘を聴き、新しい年をむかえます。除夜の鐘は合計百八で、旧年中に百七撞き、最後の鐘は新年早々に撞き、「百八つの煩悩」とは古い年とともに訣別します。大晦日に定番となった年越しそば(別名:「晦日そば」「つもごりそば」「大年そば」)の習慣は諸説ありますが、江戸時代、金箔を扱う職人が、散らばった金銀の粉を集めるのに練ったそば粉を使ったということから、金(財宝)が集まることを祈願したためというのが、一番よく知られている由来といわれています。


 

 レシピ検索
今週のレシピへ 4コマレシピバックナンバーへ